便秘を解消・予防する ~不溶性食物繊維~
食物繊維は水分を吸収すると数倍から数十倍に膨れ、膨れた食物繊維は腸壁を刺激し、腸のぜんどう運動を活発にして排便を促します。食物繊維が不足していると、腸のぜんどう運動が鈍り、便秘の原因をつくります。また、慢性的な便秘を放置していると宿便がたまります。食物繊維は、腸の内部にこびりついている宿便をとる役目を果たすので、便秘予防には水溶性の食物繊維をとることが有効です。
便秘の原因について
便秘の原因は、食物繊維の摂取量が少ないだけではなく、様々な原因が考えられます。「ためしてガッテン」で「スーパー便秘」について検証を行った回がありました。骨盤底筋がかたまってしまって排便がうまくできない方や直腸の壁に何らかの原因があるため便秘になってしまうケースを紹介しています。 食物繊維を摂取しても便秘が解消されない方は、下記を参考にされてみてはいか がでしょうか。
カロリーのとり過ぎを防ぐ ~水溶性・不溶性食物繊維~
食物繊維を含む食べ物は、よくかまないと飲み込めないので、満腹中枢の刺激と、胃の中での膨張により満腹感を得やすくなります。
コレステロールを追い出す ~水溶性食物繊維~
食事に食物繊維が少ないと、過剰なコレステロールは血液中に溢れだしてしまい、高脂血症・動脈硬化・心疾患・胆石症などの要因をつくります。生活習慣病の一因である過剰なコレステロールは、十二指腸で食物中の食物繊維に吸着し便として排泄されます。
腸内環境を良くする ~水溶性食物繊維~
大腸内の腸内細菌層には、大腸菌のような悪い菌(悪玉菌)と、乳酸菌のような良い菌(善玉菌)が相互に作用しながら腸内環境を保っています。食物繊維は大腸で一部分解されて有機酸となり、良い菌の栄養素として、腸内環境をよくしています。
血糖をコントロールする ~水溶性~
糖質の多いものをとり、食物繊維が不足していると代謝に負担がかかります。この繰り返しの延長線上で糖尿病。肥満などが発症します。食物繊維をとると、体内での代謝に負担をかけずに、ゆっくりと消化吸収することができ、血糖値の急な上昇をおさえます。